相談窓口0件…それ危険サインです|外国人材の本音を引き出す仕組みづくり

こんにちは!大阪を中心に活動しております、BHR推進社労士の竹本です。

人権デュー・ディリジェンス(人権DD)シリーズ、いよいよ最終回・第5弾!テーマは全ての取り組みを支える「相談窓口の仕組み」です。元人事部で現役パーソナルスタイリストのじゅんさんとのYouTube対談から、従業員の本音を引き出す具体的なテクニックをご紹介します。

通報ゼロ=ホワイト企業という大きな勘違い

皆さんの会社には「目安箱」や「コンプライアンス・ホットライン」などの相談窓口はありますか?もし、ここ数年間「通報がゼロ件」だとしたら、どう思いますか?

「ウチは揉め事がない、平和でいい会社だ」と喜んでしまうかもしれませんが、人権DDにおいては、それは一番危険なサインかもしれません。

📌 通報ゼロが示す本当の意味

  • 「言っても無駄だ」と思われている
  • 「報復が怖い」と感じさせている
  • 「使い方がわからない」窓口になっている

通報ゼロは、窓口が機能していない・誰も信用していない証拠かもしれないのです。

外国人材のホンネを引き出す、やさしい日本語

外国人従業員の本音を聞き出すために、多言語アンケートを作る企業は多いです。しかし、ある会社では「やさしい日本語」で質問をして、回答率を劇的に上げました。

丸亀製麺などを運営するトリドールさんの事例ですが、日本で働く外国人材の共通語は、難しい専門用語を除いた日本語なんです。

❌「コンプライアンス違反はありますか?」

✅「仕事で困っていることはないですか?」

たったこれだけで、「会社は歩み寄ろうとしている」という姿勢が伝わり、本音が出やすくなります。

会議室はNG?本音は雑談から生まれる

悩みを聞くとき、従業員を本社会議室に呼び出して人事部長と面談……これでは緊張して何も言えません。

労働組合などが主催するお茶会や折り紙イベントを開き、「仕事以外の雑談」をする場を作っている企業があります。「最近どう?」という何気ない会話から、「実は寮のシャワーが壊れてて……」といった深刻な人権リスクの芽が出てくることが多いのです。

ステークホルダー・エンゲージメント(対話)とは、監査として身構えるのではなく、対話の場を作ること。これが重要です。

社内がダメなら外部リソースを頼ろう

加害者が上司だったりすると、社内の人には言いにくい悩みもあります。そういう時こそ、外部の専門家を第三者窓口として活用してください。

🛡️ 外部リソースの例

  • BHR推進社労士などの外部専門家(第三者窓口)
  • 連合(労働組合のナショナルセンター)のフリーダイヤル相談

社内だけで解決しようと思い込まず、外部のリソースを用意しておくことが、会社を守る最強の防波堤になります。

まとめ:人権DDは愛(Love)である

全5回にわたり人権DDについて解説してきました。リスクに気づき、直して、隠さず話し、困っていたら助ける。これは面倒な書類上の事務作業ではなく、相手への想像力であり、人としてどうあるべきかというお話です。

働く人への愛、取引先への愛。それがあれば、会社は必ず持続可能(サステナブル)になります。

📺 動画でサクッと見たい方はこちら!

https://youtu.be/3pZTpms4goA

 

Blogビジネスと人権シリーズのリンク

 

ビジネスと人権(人権DD)シリーズ第1弾

ビジネスと人権(人権DD)シリーズ第2弾

ビジネスと人権(人権DD)シリーズ第3弾

ビジネスと人権(人権DD)シリーズ第4弾

ビジネスと人権(人権DD)シリーズ第5弾

 

相談窓口の「通報ゼロ」は危険サイン。やさしい日本語・雑談の場・外部専門家の活用で、従業員の本音を引き出す仕組みを作りましょう。人権DDは、働く人への「愛」から始まります。

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